中国の陶磁器歴史概略
宋時代は中国陶磁の黄金時代といわれ、青磁、白磁の名品が生み出された。
- 定窯、汝窯、官窯、哥窯、鈞窯が宋の五大名窯と語られている。
- 初めて官窯が設置され、「定窯の白磁」、「汝窯の青磁」などに代表される、器形・釉調ともに最高度の技術を駆使した作品が生み出された。
- 白磁では華北の定窯、華南の景徳鎮窯が有名な場所になっていた。
※景徳鎮は五代に始まり、元時代以降、中国陶磁の中心的産地となるが、宋時代には青みを帯びた白磁(青白磁)を生産していた。よって厳密には白磁ではない。
元時代の陶磁史において特筆すべきことは、青花(白地に青の文様)を表した磁器の隆盛である。
- 元時代特有の陶磁が現れるのは14世紀、1300年代以降。
- 元時代には、景徳鎮の青花が発達した一方で、宋時代以前に栄えた白磁の定窯、青磁の耀州窯などは衰退していく。
明時代になると、官窯が置かれ宮廷御器を焼造した景徳鎮窯が窯業の中心となり、青花や五彩などの絵画的な加飾を施した器が盛んに生産。
- 明末から清初にかけて、景徳鎮の民窯では、外国への輸出向けにさまざまなタイプの磁器が量産
清時代の陶磁は、中国陶磁史の到達点・総決算と称され、陶磁器生産の中心地は引き続き景徳鎮窯である。